豊橋競輪GⅢ「開設74周年記念 ちぎり賞争奪戦」は28日、開幕した。一次予選7Rでは原田研太朗(33=徳島)が快勝。72周年の覇者が好スタートを切った。

 昨年1月の72周年では4連勝の完全Vを飾った超ドル箱バンクで今年も存在感を見せ付けた。

 一予は爆発的な瞬発力にかける原田としては意外にも中団4番手を確保し、3角からまくった。「赤板で切れたのがよかった。もしダメでも山本(勝利)君が叩いた上をカマす気持ちもあった」と構えずに動く準備があったことが功を奏した。

 初日もそうだが最近、若手機動型との対戦を重ねていく中で気が付くことがあったという。

「ガツンと踏むより最後まで踏み残るような駆け方をする選手が増えた。かかる先行じゃないから自分で踏み上げなきゃならないし、こっちもきつい。どうすればいいかを考えますね」

 もともとそこまで器用なタイプではないが、変わりゆく現代競輪に順応するため努力は惜しまない。

「去年、優勝したときより2、3キロ太った。もう少し痩せれば(もっと)良くなるかも。冬場は好きなので徐々に上げていければ」とキレ味アップを探り、再浮上を目指している。