豊橋競輪GⅢ「開設74周年記念 ちぎり賞争奪戦」は1日の最終日、12Rで決勝が行われ、赤板からピッチを上げた町田太我(23=広島)が逃げ切り勝ち。2021年6月の松山「国際自転車トラック競技支援競輪」以来、通算2回目のGⅢ制覇(記念は初)を達成した。

 4日間、丸々2周を踏み切るバリバリ先行で、初の豊橋バンクを攻略した。決勝は1番車の松本がスタートを決めた時点で突っ張ると決意した。

「誰が来ても突っ張るつもりでした。後ろが並走になればいいと思ったら、その通りになった。それより貴治さんの仕事のおかげ。感謝しかない」

 松本は新山響平の1角まくりを阻むも斜行で失格。結果は残念だが、ラインを大事に戦った先輩の思いに結果で応えた。

 次は弥彦GⅠ第32回寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメントが控える。「このメンバーの中、優勝できて自信になった。弥彦は疲れを取って備えます。せめて決勝の1つ前のレースあたりを走れれば(笑い)」。目標こそつつましかったが、レースとなれば今節のように大胆不敵に立ち回るはずだ。