大宮競輪GⅢ「東日本発祥75周年 倉茂記念杯」が5日、開幕する。昨年末の立川グランプリで9着だった清水裕友(29=山口)にとって、返り咲いたS班としての1年が始まる。

「納得はしていません」

 グランプリはラインを組んだ松浦悠士が優勝したが、自身は力を余し9着に終わった。

「打鐘で脇本さんが横に来ていたし、そこでスイッチできていれば。(先行争いを)見ちゃって(仕掛けが)1角になったら、ちょうど深谷さんと合ってしまった。感じが良かったし(深谷に)付け直してもうひと勝負できる脚はあったけど。(松浦さんが切り替えていたので)しょうがない」

 万全の状態に仕上げ、取ることだけを考えて臨んだグランプリだったが、力を出し切ることさえできなかった。悔しさ、思うところなどいろいろな感情が沸いてきたはずだが、これをズルズルと引きずる男ではない。気持ちはすでに2024年の戦いに向いている。

「大宮は軽くて好きなバンク。グランプリも調子は良かったし、新年一発目のここで発散したいですね。練習は2日間やった。帰ってから試したシューズが感じ良かったのでそれだけ替えてみる」

 年末にあの舞台でリベンジを果たすことが今年のテーマ。始動戦の12R特選は、単騎で悔いの残らない立ち回りを見せる。