いわき平競輪のFⅠナイター「東京スポーツ杯」が16日に開幕し、7RのS級予選では真船圭一郎(35=福島)のまくりを保科千春(32=宮城)が差して北ワンツーが決まった。
〝泣きのケイイチロウ〟こと真船圭一郎が、なんだかんだ言いながら地元シリーズの予選を自力で突破した。
前検日には「今回は落車明けだし、体に関しては不安しかない。地元だから目標を付けてもらえるかな~って期待したのに、まさかの自力番組。終わりました。帰宅の準備をします」とお決まりの泣き言を連発していたが、本番では自慢のダッシュ力を爆発させて他派を一気にのみ込んだ。
「良かった~。今期一番の大仕事が決まりました。今回は成田(和也)さんが急遽欠場してしまったので、福島のS級は自分1人なんです。数日前に成田さんが『次の地元戦、S級の福島は俺1人なんだよな』って言ってて、真船のことを完全に忘れていたけど。あっ、これは内緒ですよ(笑い)」
勝ち上がりを決めると一転して上機嫌に。そして「(初手が前受けで)誘導員の後ろに付いていたけど、伏見さんタレてきてましたね(笑い)」と、この日初めて先頭誘導員を務めた大先輩の伏見俊昭(47=福島)についても〝余計な〟言及をした。
脚だけではなく頭の回転力もあるエンターテイナー圭一郎が「東スポ杯」の準決でも大いに目立ってみせる。