いわき平競輪GⅢ「開設73周年記念 いわき金杯争奪戦」が25日、開幕した。冷たい暴風が吹き荒れる厳しいコンディションで行われた初日は、12R中8Rで3連単が万車券になるなど、天候同様に荒れに荒れまくった。

 そんな中、一次予選6Rは「重馬場は得意」と自負する皿屋豊(41=三重)が力通りの走りを披露し、前半戦で唯一ガチガチの決着となった。

「〝珍しく〟苦しかった(笑い)」とパワー自慢でもさすがにこたえたようだが「(ずっと荒れていて)このままじゃお客さんが全員帰っちゃうと思ったので(笑い)。やっと固い配当を出せた」と本命党のファンの車券にきっちり貢献した。

 初日はあまりにも極端だったが、それでもいわき平は重いと有名で、好き嫌いがはっきり分かれるバンク。そして皿屋は「ここは大好きだし得意」と胸を張る。

 実際、2022年ダービー一次予選をはじめ直近3年間は16走して6勝と上々の成績。ただし、3年前の当大会は二次予選で散っており「まずは二次予選ですね」と気を引き締めた。2日目はなんとS班・山口拳矢の番手回りに「まさかですね。信頼して付いていきます」。激戦を突破して準決へと勝ち上がる。