玉野競輪の令和6年能登半島地震復興支援競輪GⅢ「開設73周年記念 瀬戸の王子杯争奪戦」は、4年に1度のうるう日、2月29日に初日を迎える。12R初日特選は清水裕友とSS連係の松浦悠士が主役を務めるが、両者とは別線勝負を選択した地元・取鳥雄吾(29=岡山)がとても気になる存在だ。
今回はオレが獲る。初日にその意志を高らかに示す。「隅田(洋介)さんと2人、岡山で頑張ります」。中国4人となった初日12R特選だったが、清水裕友―松浦悠士とは別線で勝負すると決めた。つながりの深い仲間であり、昨年11月に当地で行われた防府記念の代替開催では、犬伏湧也を先頭にして取鳥―清水―松浦で結束。清水が優勝、取鳥2着、松浦3着と確定板を独占した。
しかし、「ライン4人並ぶとなると無理矢理感もあるし、初日は力を出したいのもあるので無理を言って」と取鳥は自力で戦う強い思いをみなに伝えた。初日から誰かを頼りにするのではなく、決勝までは自分の力で勝ち上がり、そこで優勝への思いを…。また、その戦いぶりを見せていかなければ、優勝はできないという思いもある。
単騎の北津留翼はいるが、真杉匠と山口拳矢とS班たちとの戦いに「一緒に練習している清水とも別で…」と、近い世代でのバトルに脚はうずくばかりだ。口では「こっそりと」と言っても、ここは地元・岡山の意地で打ち倒してみせる。