令和6年能登半島地震復興支援競輪として行われる西武園競輪の大阪・関西万博協賛GⅢ「開設74周年記念 ゴールド・ウイング賞」は21日、2日目を開催した。荒井崇博(46=長崎)は二次予選10Rで1着とし、準決進出を果たした。

 今シリーズはケガからの復帰戦。3月取手GⅡウィナーズカップでは今年3回目の落車をしており「コケすぎて心の傷が…」と19日の前検日はさすがに堪えていた様子だったが、ふたを開けてみれば連勝で、準決まで進出。それでも「初日は付いていっただけだし、今日(二予)も前がタレていたとはいえ、使い捨てて出ていっただけだから。やっぱり気持ち的にピリッとしないよね」と首をかしげる。

 とはいえ、今回は大事な〝リベンジのシリーズ〟。「ここ(西武園)は2年前のオールスター(GⅠ)準決で2着失格になったイヤな場所。あれでグランプリに乗れなかったからね。今回はその時の分も稼がないとだから」と、当地での連勝を5に伸ばしても一切満足はしていない。

 貴重な九州の仲間である伊藤颯馬は準決進出を決めていたものの、体調不良で3日目から欠場となり「颯馬がいないなら、準決は地元の後ろを固める番組がいいな。森田(優弥)―平原(康多)―俺とか」の願いは当然かなわず、準決10Rは単騎戦となった。

「さばくかまくるか、かな。まぁなんとかするよ」と力強く言い放つと、肩を大きく揺らしながら宿舎へと引き揚げていった。