向日町競輪の大阪・関西万博協賛競輪GⅢ「開設74周年記念 平安賞」は6日、2日目を開幕した。地元・山田久徳(37=京都)は順当に準決へ勝ち上がり。昨年のリベンジを果たすため、そして向日町バンクへの思いを胸に決勝を目指す。
空を見上げたのは一年前。優勝できる調子で決勝に挑んだが、北井佑季の先行逃げ切りの前に悲願達成とはいかなかった。「悔しい思いをしたんでね」。今年こそは、の思いを隠さない。普段は慎重に言葉を選ぶことが多いが「今年は絶対に取る」と今回は違う。昨年の悔しさに加え、今回は大規模改修前、現行のバンクで最後の戦いになることがある。お世話になったバンクで、この走路で…。
一次予選11Rは貴志修己の番手を回ってきっちり白星を挙げると「脚の状態はいい」。はっきりと口にした。二次予選12Rは脇本雄太のまくりを追走し「抜いたろうと思ったんですけどね(笑い)」も1/2輪及ばずに2着だった。とはいえ脇本の上がりタイムは10秒7と破格のもので「それは無理やわ」と笑い飛ばした。そのスピード域で差し込んでいるだけでも状態の良さは明らかだ。
準決10Rは窓場千加頼に任せていく。窓場は「最近、山田先輩との連係も多くて、よく決まっているんですよ」とニッコリ笑った。地元記念の準決を、強く育った後輩と走れる喜びと責任を胸に戦い抜く。