豊橋競輪FⅡナイター「中京スポーツ杯」は11日、12RでA級決勝を行い、前田義和の番手から直線で踏み上げた古川貴之(40=佐賀)が今年2度目、通算12度目の優勝を飾った。また11Rのチャレンジ決勝は新人の中村龍吉(24=福島)が制した。
4車で結束した九州勢が大本命の完全Vを阻止した。二分戦となった大一番は樫山恭柄がSを取り、前田の前受けでスタート。初日から2連勝の三浦貴大は5番手で構える構図となった。
前田は最終ホーム手前からスパート。三浦が最終バック付近で襲いかかってくると車間を切っていた古川は狙いすまして2度のブロック。直線ではタテに踏んだ。2月玉野以来のVに古川は「前田が気持ちのこもった走りをしてくれたおかげ」と実感を込めた。
前回熊本でも一緒だった同県の藤野貴章からのアドバイスでセッティングや乗り方を見直し、これがハマった。「2月の優勝後に調子を落として前期はS級点を逃した。この優勝をいいキッカケにしたい」。S級復帰に向けた逆襲が、ここから始まる。