玉野競輪場で代替開催中の広島競輪の大阪・関西万博協賛GⅢ「開設72周年記念 ひろしまピースカップ」は15日、最終日を迎える。連覇を目指せるのはその大会で一人だけ。その山田庸平(37=佐賀)がファイナルまで勝ち上がってきた。
今節は小倉GⅠ競輪祭後に九州の地区プロもあったことから「休養が多めで練習不足」という状態で参戦。さらに一次予選、二次予選は「久々の自力だった」が、結果はまくり2連発の1着、1着で勝ち上がり。
準決は伊藤旭のまくりに乗って最後は外を伸びて3着で決勝に駒を進めた。「準決はレースのペースが速かったし、番手戦だったけど(3日間の中で)一番きつかった」。そのハイレベルな流れに見事に対応してみせた。
3日目は状態面も「ご飯も食べて睡眠も取って良くなってきてました。感触は悪くないです」。最終日へ向け体を上向かせるあたりも一流の証し。さらに「玉野の食事はおいしいし、食べ過ぎないようにしないと(笑い)」。話題の緩急をつけられるもの力みなく走れているからこそだろう。
昨年の広島記念in玉野では4連勝での完全V。当然、連覇が視野に入る。「連覇と言ってもらえているし、意識して走りたい」。単騎なら勝利のみを目指して寒風を熱波に変えるタテ脚を発揮する。