新春といえば立川記念!

 立川競輪場で大阪・関西万博協賛GⅢ「開設73周年記念 鳳凰賞典レース」が1月4~7日に開催される。S班は平原康多、郡司浩平、北井佑季、清水裕友の4人。山口拳矢、吉田拓矢、荒井崇博、中川誠一郎といった役者たちが2025年最初のグレードレースで熱く躍り上げる。

【有力メンバー】
◎清水 裕友(30=山口)105期
○平原 康多(42=埼玉)87期
▲郡司 浩平(34=神奈川)99期
△北井 佑季(34=神奈川)119期
×荒井 崇博(46=長崎)82期
 山口 拳矢(28=岐阜)117期
 吉田 拓矢(29=茨城)107期
 村上 博幸(45=京都)86期
 中川誠一郎(45=熊本)85期

 清水が大好きな立川競輪場で、2025年の躍動を開始する。67、68周年記念を制し、地元の防府のように「立川、好きっすね」と公言する。森閑とした空気を切り裂く攻めは、燃える炎。お正月ムードを臨戦態勢に一変させる。

 郡司と北井の神奈川SSコンビも強力だ。郡司はS班に返り咲き、赤いパンツがやはり似合う。北井は昨年後半に調子を落としていたが、S班の責任感を胸にもう一度、突き進む。

 平原もS班に復活し、さらなる進化をもくろむ。番手回りが増えていく可能勢が高く、その道を極めていけば、これからも長くS班でい続ける。吉田もS班復帰が待たれる男。関東のエースの座を真杉匠に譲っている形だが、タクヤがやってきた実績は薄れない。

 1年でS班陥落となってしまった山口は巻き返しを期す。昨年末広島記念in玉野初日の落車(事故入、ゴール後落車)のケガを癒やし、気持ちを高めていく。今年はG1決勝進出や記念優勝が求められる藤井侑吾は元気いっぱい。長い距離でもハイペースで踏み抜く。

 村上が完全復活だ。昨年11月小倉GⅠ競輪祭で決勝進出し、FⅠ戦でも安定感は抜群だ。三谷竜生の根性の走りも衰えておらず、近畿らしい攻めで暴れ回る。

 九州勢は荒井崇博、中川誠一郎と心がほっこりする名前がある。荒井の悲願達成(GⅠ優勝、グランプリ出場)はかなっていないが、46歳になっても諦めなどしない。中川にとっては熊本競輪再開後、2026年2月GⅠ全日本選抜という大イベントが待っている。この一年は高値安定を目指していく。

 取鳥雄吾や高橋晋也、菊池岳仁、後藤大輝といった戦士たちは冬の立川を苦にせず、果敢に逃げていく。

 地元東京勢では鈴木玄人に大きな期待がかかる。広島記念in玉野記念で決勝進出と、一歩一歩その歩みを進めている。高橋築、河村雅章と力を合わせていく。また、S級初挑戦となる長谷川飛向もいきなりのブレークを狙う。

【立川競輪公式サイトはこちら】https://www.tachikawakeirin.jp/graderace73/