小田原競輪G3「第8回施設整備等協賛競輪 小田原城下町音頭杯」は13日、2日目。6Rからの二次予選7個レースでシ烈なバトルが繰り広げられる。7Rでは地元勢のトップバッターとして川越勇星(26=神奈川)が登場する。

 大きなステップアップにつなげていく。8月松戸記念では深谷知広の前で先行。深谷の優勝につなげた。

「松戸記念の時、状態は良くなかったんですが、それでも今までで一番の成績を残せた。やっぱり気持ちなんだなって」
 むき出しの闘志こそが持ち味で、強い気持ちで走れたことが結果につながった。

 初日(11日)の一次予選7Rは冷静さも発揮した。今井聡(36=東京)に外から並走される形になるも「あそこはしのがないといけない」ときっちり位置を確保。最終HSで仕掛けた時は伸びを欠いたが、そこから進化を見せた。

「練習でフォームやペダリングでいい感じをつかめていて、それを2回目の仕掛けでは思い出して行けた。モコモコでしたけど(笑い)」

 苦笑いで頭をかいたものだが、底力を感じさせるレースだった。広がりを見せる総合力と強い気持ちを武器にもっと上に行ける逸材は「地元記念なんで」とニヤリ笑った。

 二次予選7Rも前々に攻めるのみ。外枠のリスクはあるが、連係する大森慶一(41=北海道)がS取り巧者なので、初手からの組み立てもやりやすい。