函館競輪のナイターGⅢ令和6年能登半島地震復興支援競輪「開設74周年記念 五稜郭杯争奪戦」は17日、2日目を迎えた。10Rの二次予選は先行したS班・真杉匠(25=栃木)を守沢太志(38=秋田)がかわして絶好展開をモノにした。
事故点の累積により3、4月の2か月間あっせんが止まっていた守沢は、前回の日本選手権(GⅠ)から復帰したが、結果は準決敗退。「2か月間しっかり練習していたのでパワーは上がっていたけど、体が練習仕様というか、レース向きになっていなかった」とその原因を分析した。
上積みも見込める今シリーズだったが、初日は古性優作(33=大阪)にあっさり位置を奪われてしまい大敗。「ハウスして〝やっちゃったかな〟とか考えていたタイミングでさばかれてしまった」と振り返り、「初日が情けなかったので気持ち入れて臨みました」と2日目は集中力を高めて真杉の番手を回ると、最後はキッチリかわして留飲を下げた。
「真杉君がジャン前から行ってくれたおかげでなんとか抜けました」と感謝しつつ「ダービーより自転車も進んでいました」と手応えを明かした。
2年前は3連勝で勝ち上がるなど、当地記念に参加時は4連続で優出中。サマーナイトフェスティバル(GⅡ)の優参実績もあるようにバンク相性は申し分なし。「地元地区の記念ですしあと2日、気持ちを入れてしっかり頑張ります」。18日の準決10Rでは新山響平(30=青森)に乗って鋭脚を繰り出し、決勝の切符をつかみ取る。