奈良競輪のGⅢ「第9回大阪・関西万博協賛競輪」は7日、2日目を開幕した。二次予選11Rでは菅原大也(33=神奈川)が3着で勝ち上がり。S級にカムバックした男が躍進を見せている。
一年間、A級で雌伏の時を過ごした〝ダイヤ〟が、輝き始めた。
二次予選は、後方7番手に置かれるピンチも、「最終ホームで中団の金ケ江(勇気)が仕掛けてくれて、隊列が短くなりなんとかなった」と前団を目がけてまくり追い込み、辛うじて準決進出を決めた。
昨年1月にはS級から陥落。ただ、同12月のレインボーカップでS級復帰を果たすと、今期は予選から1着を量産。今、勢いに乗っている。
進化の契機は、昨年10月ごろ。川崎のバンクが改修で使えず、郡司浩平や堀内俊介、青野将大らが菅原のホームである平塚で練習するようになったことだという。「郡司さんらと一緒に練習してアドバイスをもらったり、今までやってこなかったメニューを取り入れさせてもらったことが、今につながっている」
3日目(8日)の準決10Rは佐々木真也の番手戦。番手の経験は少ないが最大限援護をして、最後は鋭く突き抜ける。「3月武雄GⅢで決勝に乗れたので、もう一回行きたい」。ダイヤの快進撃はまだまだ続く。