松阪競輪のGⅢ「開設73周年記念 蒲生氏郷杯王座競輪」は24日、前半戦を終了。2日間の予選ロードを終えて、気配上々なのが野口裕史(40=千葉)だ。

 重戦車さながらのパワフルな走りを完全に取り戻した。初日(23日)の一次予選は打鐘から先行し、番手の鈴木裕を振り切り1着。2日目(24日)の二次予選6Rも打鐘先行から1着(1着入線の佐々木龍が失格で繰り上がり)とし、抜群の気配を見せている。 

 今年は調子が上がらず苦悩の日々が続いていたが「(8月GⅢ)松戸の初日に連係した福島の山崎芳仁さんが、3日目のアップ中に『サドルが高いぞ』と言われ、下げてみたらアレ?って感覚で。直後のレースでも1着取れて…そこから、良かった時みたいに2周持つようになりました」と思わぬ助言が転機となった。

「僕は腰でペダルを回すタイプなのに、サドルが高すぎて膝で回す感じになっていたんです」と原因も究明できた。

 先行でファンを魅了する数少ない選手の一人。「もう40歳ですよ(笑い)。渡辺一成や永井清史らと同級生なんです。でも、選手になったのが遅かった分、彼らよりは長く先行していたいですね」。まだまだ老け込むには早いと言わんばかりに笑い飛ばした。

 勝負のセミファイナルも、野口の馬力駆けからは目が離せそうにない。