取手競輪の令和6年能登半島地震復興支援競輪GⅡ「第8回ウィナーズカップ」(優勝賞金2800万円※副賞含む)が21日、開幕する。昨年のダービー王・山口拳矢(28=岐阜)は欠場となったが、MVPの古性優作(33=大阪)らS班8選手をはじめ全国の強豪が「砦の森のバンク」にやってきた。地元の河野通孝(41)も、普段以上に気持ちを入れて臨む大会だ。

 河野は「何とか間に合った」と実感を込めた。前回の小倉の落車で左肩鎖関節を脱臼。それでも「痛みはあるけど気にならない」と2日後から自転車に乗り始めたのは、同期の武田豊樹や同学年の芦沢大輔とともに参戦するホームバンクの大一番への強い思いがあったからだ。

「(落車でも)自転車は大丈夫だった。セッティングと練習を変えて良くなっています」なら、あとは思う存分走る抜くのみ。初日は3個レースある特別選抜予選に茨城勢から唯一のメンバー入り。その10Rに初連係となる北井佑季の番手で臨む41歳は「緊張するけど、ゴール前勝負できたら」と力を込めた。