奈良競輪のGⅢ「第9回大阪・関西万博協賛競輪」は6日、開幕した。熊本の121期・東矢圭吾(25)はオープニングレースで颯爽と風を切り、マークの徳永哲人とワンツーで二次予選進出を決めた。

 前受けから下げて打鐘前から巻き返しての2着に「作戦通り、すかさず仕掛けるという感じでした。自分の力は出し切れたし明日(2日目)以降も力を出し切りたい」とさわやかに振り返った。

 熊本バンクが使えるようになったことで心身ともに充実している。「(奈良と比べても)熊本バンクはカントが立っていて超特徴的ですよ」と特性を分析しつつ「熊本記念に呼ばれたい」。デビュー以来、かなっていない地元でホームのファンの声援を受けて走る姿を想像し力に変えていた。

 今開催のV争いは大混戦で、もちろん東矢にもチャンスがある。「GⅠの出場権とかは取れていないし、決勝に上がって(3着以内に入って)競輪祭に出たい」。グレードレースでは2月静岡記念で決勝に進んでおり「9車の方が好きですね。レースの流れがあるし、変にフタをされることもないし」と、レース形態も合っている。

 2日目(7日)二次予選6Rは初連係となる熊本の先輩・瓜生崇智を背に、主導権を取り切る。