別府競輪の令和6年能登半島地震復興支援競輪ナイターGⅢ「開設74周年記念 オランダ王国友好杯」は28日の最終日12Rで決勝戦が行われ、伊藤颯馬の突っ張り駆けを利した阿部将大(28=大分)が3角番手まくりで突き抜けてV。6月函館GⅢ以来となる4回目のGⅢ優勝は、2001年の開設51周年記念後節の渡辺隆(引退)以来23年ぶりの地元選手による大会制覇となった。
地元の若き有望株が4連勝のおまけつきで大仕事をやってのけた。大分からは多くの好マーカーが育つが、選手数の薄さは否めず、なかなか若手選手が活躍する環境になかった。そんな土壌の中、阿部は持ち味の強地脚を武器にめきめきと頭角を現し今回大役を務め上げた。
「難しい大会と分かっていたし、地元で勝てたことは今後、競輪をやっていくうえで大きな励みになります」と23年ぶりの冠奪還を喜んだ。
デビューから3年でGⅢ4V、そのうち今年だけで3Vと勢いは右肩上がりだ。次走は平塚GⅠオールスター。今回、好連係した伊藤らと中枢を担い、新たな九州の歴史を刻んでいく。