小田原競輪の大阪・関西万博協賛GⅢ「開設75周年記念 北条早雲杯争奪戦」は25日、2日目を開催し、3日目(26日)メインの準決3個レースのメンバーが出揃った。地元神奈川勢は最多の8人が勝ち上がり、最終12RではS班の脇本雄太に地元3車が挑むが要である番手は新村穣(30)が務める。

 神奈川勢の層の厚さを象徴する存在となりつつある。8月松戸GⅢでの優出で自信をつけ、前回前橋では準優勝。それでも前検日には「着はいいけどバックが取れていない。いい状態なのか自分では疑問に思っている」と話していたが、2日目7R二次予選では最終ホームから仕掛けて1着でゴール線を駆け抜け「B(バック)」も付いた。

 前受けから九州勢を出し、中団争いでは外の小林泰正と併走に。「あそこで引いてはこの先がない」と位置を死守した。仕掛けた際には塚本大樹のブロックももらったが「当たりどころが良かった」と乗り越えた。

 神奈川勢は総大将の郡司浩平をはじめ、最多の8人が準決に進んだ。新村もその一人だが「自分はまだ力不足。先輩たちはGⅠでもスケールの大きな走りをされている。そういうところを目指したい」と満足はしていない。

 競走は詰まっていても「疲れがあると思うのは気のせい」と言い切る。初連係となる川越勇星の番手で臨む準決では積極的な走りでS班の脇本雄太に挑む。